読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

たったひとつの邪魔もの

水島広子さんの『他人の目が気になる人へ』を読みました。

他人のことを「自分を評価し、さばき、攻撃してくる存在」としてとらえていることが根本の原因であり、そこに向き合わずにいくら見た目や地位や財産を良くしたり増やしたりしても心が安らぐことはない。

そういう指摘に、心底納得しました。こんな言動をしたらおかしいと思われるんじゃないか、と感じておどおどし、こんなにおどおどしていたら、人目ばかり気にするつまらない奴だと思われるんじゃないか、と苦しくなる。

それはまさに自分がやってきたことです。

たぶん、自信たっぷりで、地位や名声、財を手にした人であっても、大抵はそうなのかもしれません。

力強く我が道を行く、というイメージで売っていた人が、あるきっかけで世間中に叩かれて味方と思っていた人々も離れていったとき、「自分はこんなに弱弱しい存在なんです」とおどけてどうにか受けようとしている、という姿も最近見かけました。

こうでなくては責められると、怯え、他人に対しても、こうあるべきだ、そうでないのはけしからん、と責める。望んで参加している討論や競争なら別ですが、人生全体が「であるべき」という裁きの場になっていては安らぎも幸福もあるわけがありません。

 

といって、「よしわかった、では『であるべき』という思考を絶滅させよう、バトル開始だ!」という取り組みではあらたな裁きができるだけでしょう。

 

気づき。それしかないということでしょうか。