パンがないならケーキを食べればいいのに

かのマリー・アントワネット王妃が言ったとか言わなかったとかいうセリフですね。

外国から迎えられた王妃なので、悪役を押し付けるためにそんなエピソードがねつ造された、という説が今現在では有力なようです。いつの時代、どこの国でも、隣国どうしのプライドやら恨みやらはあるもんかもしれませんね。

 

歴史的事実のことはさておいて、

「自分の魂の導きを信じろ、頭を忘れろ」「考えるな、感じるんだ」「今この瞬間のワクワクに従え、過去や未来なんて存在しないものにとらわれるな」

等々のことがスピリチュアル系の人生指南としてよく言われます。まあ、そうなのでしょう。正しいんでしょう。真理なんでしょう。

でも言いたい。

「それがわからないって言ってんだよ!」

けれども、マスターや宇宙意識(笑)やその教えを説いている人たちからは、「何でわからないの?」「考えすぎだよ、ちゃんと感じて。グラウンディングして」

などの、答えが返ってることでしょう。

「逆上がりができない? どうして? こう掴んでこう地をけってぐるっと回るだけでしょ?」

とでもいうように。

わからない、と叫ぶ人間のもとには、パンもケーキも、それ以前に麦がないのです。だからこうもセミナーやマスターが乱立する中を、ジプシーしまくる人々が絶えないのです。

中には、「ワクワクするから」と魂の導きを信じてブランド品を買いまくりキャバクラやホストクラブに通い、借金をかかえて自己破産なり風俗勤めに陥る人たちもいると聞きます。さもありなん。

 

では、どうすればいいのでしょう?

「Don`t think,Feeeeeeeel!」

といえばブルース・リーですが、彼はひらめきの人ではあっても、ただノリだけの人ではありませんでした。

中国拳法を修めはしたものの、型動作にとらわれて実際の戦いのなかでは通用しないと判断しました。そこで、ボクシング、空手、レスリング、柔道、フィリピンの武術など、様々なものを学び、研究し、考えつくしていた理論の人でもあるのです。そのうえで、

「実際の戦いにおいて、次の瞬間にとれる手段は無限にある。だが、現実にできるのは一つの動きだけである」というところまで考えて鍛錬を積んだうえでの

「考えるな、感じろ」なわけです。

調べ、学び、練習、フィードバックし、また研究。考えて行動しまた考える、ということを徹底した上での「感じろ」であって、思考と行動の放棄、軽蔑を説いていたわけでは決してありません。

 

「スピリチュアル」を、「今この世に肉体と頭脳をもって生まれ存在するという事実」から目を背けることに使うのでは、本末転倒になってしまうでしょう。たとえこの世のすべてが夢幻だとしても、それが「在る」と認識している以上、その認識が現実です。

 

スピリチュアルな教えを懸命に学べば不安や恐怖をどうにかできる、と思ってきた人間にはなかなか面倒で気の重いことではありますが。