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さすがはビートたけし

 ビートたけしさんが、新刊の中で

田中角栄をありがたがるなんて、日本人はバカだ」

 というようなことを書かれてますね。

 

田中角栄は日本を思い活躍した立派な政治家であり、ロッキード事件はそんな角栄を邪魔に思ったアメリカの謀略である」

という主張は、小室直樹さんなどがずっと言い続けてきたことではありますが、最近のの角栄ブームを作ったのは去年のベストセラー「天才」(石原慎太郎著)によるものでしょう。

 もし去年のうちに、たけしさんが角栄ブームを揶揄していたならば、石原慎太郎氏が怒り狂ったであろうことは間違いありません。落ち目の左翼たちが相手ならば鼻で笑って済ませても、ビートたけしの影響力は無視できなかったでしょうから。

 たけしVS慎太郎が連日テレビや新聞、週刊誌やネットを騒がし続けることになっていた可能性は高かったでしょう。

 

 けれども周知の通り、石原氏は豊洲移転の責任者として召喚され、「もう高齢でひらがなもわからない」などと、弱弱しさをアピールしなくてはならなかった有様です。保守文化人たちも積極的に味方しようとせず知らんぷりですし、もう影響力は衰弱していく一方でしょう。

 

 そのような状態になったのを見定めてから「角栄礼賛なんて馬鹿のすることだ」と主張しだすビートたけしさん、さすがです。

 何年も前、たけしさんの番組に石原さんがゲストとして出演した際、

「自殺するなんてのは弱い人間だからだ!」

 等の暴言をいくら吐いても、反論もたしなめもせずに大人しく拝聴していたのも今は昔、でしょうか。

「強きを助け、弱気をくじく」いうと、タケちゃんマンのテーマソングを地でいってますね。

 麻原彰晃をテレビ番組で絶賛してオウムの勢力拡大に大貢献し、テロ事件以降は口をつぐんでなかったことにした、という汚点については死ぬまで黙っているつもりなんでしょう。

「オイラ、嫌われることなんて気にしないから、ホントのことずばずば言っちゃうよ」

 と恥ずかしげもなく吹聴し、それを周りのテレビ文化人たちが

「おおっ、さすがはたけしさん!」

  と、拍手する。

 これでは、「テレビなんて真に受けるのは情弱のバカだけだ」と、白ける人が増えるのも自然当然と言えるでしょう。